総合的な安全システムの構築
LPガスが家庭用エネルギーとして利用されるようになったのは、1952年(昭和27年)頃からで、以来半世紀以上にわたり利用されており、現在では全国で約2,400万世帯にまで普及しています。この普及拡大の原動力となったのは、普及当初から進めている自主保安運動や、マイコンメータを中心とした安全器具および安全装置付きガス器具の全国的な普及など、LPガスの総合的な安全システムを構築したことに因っています。
極めて低いLPガス事故の発生率
LPガスの事故発生率は0.82件/10万世帯(平成25年実績)、死亡事故発生率は0.015人/件(同)と、極めて低くなっています。これは、「家庭内における不慮の事故」※ による死亡事故発生率(27件/10万世帯、平成25年実績)と比べても大幅に低い数値であることが分かります。
※「家庭内における不慮の事故」とは、家庭(生活を営む住居・敷地内)で発生した事故全般をいう。
(出所:総務省「人口動態調査」)
Siセンサーコンロ普及により火災件数は減少
2008年(平成20年)10月の法改正により、ガスコンロへの「調理油過熱防止装置」「立ち消え安全装置」等の安全装置の設置が義務化されました。これに加えさらに安全で便利な機能を搭載した「Siセンサーコンロ」の普及により、ガスコンロを原因とする火災件数は減少傾向となっています。
ガスコンロを原因とする火災件数の推移
(出所:総務省消防庁「消防白書」)